ウォンテッド(Wanted)は、2008年公開のアメリカ映画。原作はマーク・ミラーとJ・G・ジョーンズのグラフィック・ノベル。アンジェリーナ・ジョリーとジェームズ・マカヴォイ共演のアクション映画。監督は『ナイト・ウォッチ』のティムール・ベクマンベトフ。6月25日にイギリスで、6月27日にアメリカで公開。日本では9月13、14、15日に先行上映、20日に一斉公開された。ちなみにR15指定がされている。
あらすじ
ウェスリーはちょっと気が弱い青年である。恋人は同僚(自称親友)に寝取られ、お金もあまりなく、経理事務の仕事場においてもいやみな上司にいびられ、さらにパニック症候群に苦しみ、また自分ってなんなんだろうなんて、誰しも思うようなことを考えながら日々似たような毎日にうんざりしていた。しかしある日、いつものスーパーで謎めいた女フォックスに出会うことによって激変する。突如襲いかかる正体不明の暗殺者から彼を守ったフォックスは、“運命の意志”を実践してきた秘密の暗殺組織“フラタニティ”のメンバーだった。そこでウェスリーは、彼の生後1週間で彼を捨てた父が組織の凄腕暗殺者だったことを聞かされるのだが・・・。
原作はアメコミのアクションで、アンジェリーナ・ジョリーが主役(準主役?)の作品としては、「Mr.&Mrs.スミス」の興行収入を抜き、トップになったことでも話題の作品。監督はCGが売りだった「Night Watch」も監督したカザフスタンのティムール・ベクマンベトフ。
バイオレンスアクションや、CGの見ごたえはすばらしい。技術力の高さはとても評価できるし、アクションもかっこよかった。音楽の使い方もとてもうまい。アンジェリーナも、ジェームス・マカヴォイも、モーガン・フリーマンの演技もすばらしい。
ただ個人的にあまりシナリオは気に入らない部分が多々あった。それにあまり伏線の表現がうまくないと感じてしまった。
でもその分を差し引いても、とてもユニークで、見ごたえがある作品だった。映画館の大画面でアクションを楽しみたい作品である。まぁ、でもデートには向かない映画だとは思うけれども。