2008年9月9日火曜日

RENT



 RENTは、プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』の甘く美麗な世界 (1830–31年のパリ・カルチエラタン) を、現代の粗暴な喧噪の中 (1989–90年のニューヨーク・イーストヴィレッジ) に置き換えるという構想のもと、ジョナサン・ラーソンが作詞・作曲・脚本を担当し、ほぼ独力で書き上げたミュージカルである。今回はそれを映画化したもの。1996年2月13日、オフブロードウェイのニューヨーク・シアター・ワークショップで開幕、好評を博し、同年4月29日にはブロードウェイに舞台を移して大成功を収めた。同年度のトニー賞ミュージカル部門で最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀オリジナル作曲賞、最優秀助演男優を受賞、またピューリッツァー賞ドラマ部門でも最優秀作品賞を受賞するなど、数々の栄冠に輝いた。RENT は、音楽的には「X 世代」や「MTV 世代」のロックミュージックと伝統的なブロードウェイ ミュージカルとの融合を意図したものであり、またプロットとしては、現代都市社会のさまざまな若者の生き方を基調としている。エスニック マイノリティ (少数民族)、セクシャル マイノリティー (性的少数者)、麻薬中毒や HIV/AIDS などいった、それまでの主流派ミュージカルでは敬遠されていた人々や題材を幅広く取り上げている点でも画期的な作品である。RENT が人気を得るようになった理由のひとつに、原作・作詞・作曲・脚本を手がけたジョナサン・ラーソン本人のエピソードがあげられる。ラーソンは七年の歳月をかけて彼の最初のミュージカルであるこの作品を書き上げたが、その開幕を目前にしたプレビュー公演初日の1996年1月25日未明にマルファン症候群を原因とする胸部大動脈瘤破裂によって35歳の若さで急逝した。伝説とエピソード」の項を参照)。なお RENT には熱狂的なファンが世界中に多く存在し、彼らは「レントヘッド」と呼ばれている。 1989年12月24日からちょうど一年間のニューヨークのイーストヴィレッジが舞台。元ロックミュージシャンのロジャーと、ルームメイトで自称映像作家のマークは、スクウォッターハウス化した倉庫ビルでボヘミアン的な日々を送っているが、ビルのオーナーのベニーから滞納している家賃 (レント) を払うか退去するよう求められる。彼らを中心に、ゴーゴーダンサーのミミ、大学講師でハッカーのコリンズ、ストリートドラマーでドラァグクイーンのエンジェル、アングラパフォーマーのモーリーン、ハーバード大卒エリート弁護士のジョアンらが、貧困と病魔に苛まれる日々の生活の中にも愛と生きることの喜びを見いだしていく。彼らの中にはゲイやレズビアン、ヘロイン中毒、そしてHIV陽性の者もおり、こうした登場人物たちによって、1980年代終わりのニューヨークの世相と、今では失われた「ボヘミアン イーストヴィレッジ」の世界が鮮やかに描かれていく。 ちなみに「ボヘミアン イーストヴィレッジ」とは、ニューヨークにある「ボヘミア」と呼ばれる地区であるイーストヴィレッジをさしている。「ボヘミア」とは、大都市にはかつて工場・倉庫・ロフトなどが肩を並べた区域のこと。  ボヘミアに図無とは、本来は「ボヘミア人」という意味の「ボヘミアン」という語を、比喩的に「定住性に乏しく、異なった伝統や習慣を持ち、周囲からの卑下をものともしない人々」という意味で使い始めたのはフランス人で、その起源は15世紀にまでさかのぼる。これは当時フランスに流入していたジプシー(ロマ)が、主にボヘミア地方(現在のチェコ)からの民であったことがその背景にある。これが19世紀ごろになると、定職を持たない芸術家や作家、または世間に背を向けた者で、伝統的な暮らしや習慣にこだわらない自由奔放な生活をしている者をさす言葉に変化した。そのニュアンスとしては、良い意味では「簡素な暮らしで、高尚な哲学を生活の主体とし、奔放で不可解」という含意、悪い意味では「貧困な暮らしで、アルコールやドラッグを生活の主体とし、セックスや身だしなみにだらしない」という含意がある。つまりは、ボヘミアン (Bohemian) とは、自由奔放な生活をしている者をさす言葉であり、またそうした生き方やそれを追究することをボヘミアニズム (Bohemianism)、そうした人々が多く住むコミュニティーをボヘミア (Bohemia) という。簡単にいってしまうとこんな感じ。

 ボヘミアンいいね。いい意味でのニュアンスがとても気に入りました。悪い意味の方ではねぇ。。。まぁいいや。こういい意味でのボヘミアンになれるといいと思う。
 何が言いたいのかというと、「RENT」すばらしいです。視点もすばらしいなっていうのもあるけれども、曲とメッセージがかなりいい。大人も絶対一度は見て欲しいし、多感な時期の高校生とかのうちに見て欲しいななんてちょっと思いました。動画は「RENT」から「Seasons of Love」でした。