2008年4月20日日曜日

スプートニクの恋人。

『スプートニクの恋人』を読み終わりました。

この小説はすごく好み。

言葉の言い回しとかリズムとかがどどんこどストライクって感じ。

いくつか普段話すときに使いたいフレーズとかもあったから、暗唱しようと思います。

好きなことはいくらでも覚えられるんだ。

伊坂幸太郎の小説の言い回しもたまに使うしね。

偉大な先輩方の言葉を自分の言葉に取り込まないと。

凡人にはそのくらいしかできないんだ。

でもわかってるわけだよ。

そんなもの創造ではない。

ただのアレンジであり、偽物でしかないってことは痛いくらいわかってる。

でもいつか創造できるって信じて這い上がっていくしかないんだよね。

天才と違って凡人のつまらない自分は飛べないから。

跳ぶことはできても飛べなきゃ意味ないんだ。

でも飛べないなら飛べないなりに、高いとこまで這い上がって、蝋燭で固めた偽物の翼で滑空すりゃいい。

滑空することは飛ぶことに似てるし、行為でいえば鳥だって飛びながら滑空してるわけなんだけど、ここで言いたいのはニュアンスが、本質が微妙に違う。

まぁわかってるさ。

風を上手く捕まえられなければ、そして死ぬ気で羽ばたかなけりゃ結局は地面に墜ちる。

そういうもんでしょ?

でも偽物でもいいんだよね。

太陽に近づいたら、蝋燭の翼が溶けて墜ちるってわかってるけど近づかずにはいられない。

長く飛び続けるよか、好きなとこまで近づいて落ちた方がきっと愉快だろ。

そんな考え方してるから、ひねくれ者になるわけで結局のところ、まともな社会に順応してる人間にはなれなくてズレてるんだろうけどね。

どうやら残念なことにあまり一般的ではないらしいし。



ていうかそもそも話し方もおかしいらしい。

よく中性的な話し方をするって言われるけど(特に某だま氏に)、そうなの?>みんな

話し方って結局のところ、その人の内面をよく表す要素の一つだと思ってるから、自分のアイデンティティを考察する上での重要なヒントになるんだよなぁ。

自分とは何か?

なんて、アホな問いに対してまじめに向き合おうとするときにはこのヒントは必要なことなんだよ。きっと。

まぁそもそも複雑で矛盾だらけの人ってものを一言で表せるわけがないんだが。

一言で表そうとするなら何か象徴に置き換えるしかないんだろうが。

記号じゃなくて象徴ね。あくまでも。

もっとも、シンプルに考えたら自分(人)とは何かって考えたら矛盾と一言で言ってしまえば終わるんだけども。

それじゃおもしろくないもんね。

普通過ぎるし、ひねりがない。

おもしろくないものは正解として自分では認めないないから却下。


あれなんの話してたんだっけ?

…まぁこの話はメモ書き程度にしてまたあとで考えてみよう。



本筋に話を戻そうにも思考は流れるから戻せない。

ていうか無理やり言葉に思考を置き換えているけど、言葉って記号じゃ完全に表せるわけがないよね。

イメージだったり、映像だったり、クオリアだったり、音だったり、ニオイだったり、雰囲気だったり、漠然とした概念だったり。

そんな論理が一貫してなかったり、ジャンプしたり、ぐるぐる回ったり、反転したり、突然変異したりするものを無理やり言葉に閉じ込めて表現してないのに表現した気になってるつもりになるのはマズいな。

言葉で物事を表そうとする文学とは、この文章は足元にも及ばなく、その場所とはかけ離れたものだもんね。

所詮中途半端なメモ書き。

あぁナンセンス。

まぁある程度の思考の流れを辿るには便利なんだが。




そもそもさ、芸術ってある限定の中で、無限大に広がる世界を表現しようとするから崇高なものなんだと思う。

それは一般的に“芸術”って呼ばれてるようなものだけじゃなくて

(てかそもそもなんで学問になると物事を無理やり細分化して限定してしまうんだろう。限定する必要ないのに。昔の学問の方がまともな学問だったね)

数学も物理学なんかもそう。

普段のコミュニケーション(友達に対してや恋人に対して、家族に対して)も芸術なんだよ。

てかむしろ矛盾だらけの命だって芸術なんじゃね?

技術はあくまでも技術であって芸術とは違うって前提はあるのだけども。

言い方と考え方の問題だけど、芸術と呼ぶ概念の原点ってそういうものなんだと思う。

あまりにも小さな生き物が限定された方法で限定しえない、無限大に広がるものを表そうとするものが芸術なんだよ。



この思考を今度ちゃんとした文章にして先生に出してみよう。

所詮は独りよがりの思考だからね。






あれ、何の話をしようと思って日記書き出したんだっけな。

まぁいいや。

これはこれで隠しようがないオレだからね。うん。



結局のところ

人と人なんて、永遠に結びつかず飛び回ってる星々のようなものなんだから

せっかくこうやってこの文章を読んでくれてるあなただったり、現実世界で会える人々だったりに近づく機会を得られたんだ

届かなくても、生きてる限りアウトプットし続けよう。

何か少しでも届けば、それはすごく幸せなことだし、もともと何もしなけりゃかかわり合いにすらならなかったんだしね。

どうせなら、せっかく出会えたあなたにどんなに小さくてもなにか届けたいよ。うん。

とりあえずなにか届けられたかな?





夜中の妙なテンションとスプートニク読破後の興奮さめやらないハルクがお送りしました。

村上春樹からめっちゃたくさん届いたぞー。